やぐら火入れ
今週は寒さが一段と厳しくなり、外での作業は厳しいものの、干し大根にとってはとてもいい気候となってきました。干し大根は冬の冷たい風にさらされて、美味しくよく乾いた一級品となります。そんな干し大根ですが、天敵の一つが零下です。0℃以下になると大根の中の水分が凍り、それが質を下げる原因となってしまいます。
そこで各農家さんでは、0℃になる前にやぐらにビニールシートをかけ、その中でストーブを焚いて凍るのを防ぐという作業を行います。
年間にそう何回もあることではないのですが、それがいつ来るのかは誰にも分からないため、この時期の農家さんは温度を細かくチェックして、夜でも朝でも大根の面倒を見続けています。
昨晩は、そんな農家さんの作業の瞬間をカメラに収めることに成功しました!
夜9時、今から作業に行くよと連絡をもらってから私も畑に向かいました。夜の畑は真っ暗で、強い寒風が吹いており極寒です。でもやぐらのビニールシートの中は静かでほのかに暖かく感じられます。そんな中を農家さんは1つずつストーブに火を入れて回ります。大根の乾き具合、太さなどを確認しながら火の強さも微調整しながら歩きます。
そんな作業を見学しながら、本当に農家さんは朝から晩まで、大根を育てて収穫した後も干し大根になるまで、なんて大切に世話してくれているのだろう・・・と感心するばかりでした。
そうして大切に育てられた干し大根が、弊社で今現在、漬け込まれています。これからもこの大切な原料を大事に使いながら美味しいたくあんを作り続けなければいけないと感じました。