名産品?
世にある名産品、特に食品の場合は当時の知恵がたくさん詰まっているようです。
一般的にはその土地で収穫された物を大切に保存し、ひと冬越すための大切な食糧だったようです。当時、長期保存するためには現代と違い乾燥させるか、塩蔵するかのどちらかしかなかったと思います。現在にも受け継がれているこの名産品や名物には限られた素材を上手に保管し、それを美味しく調理して厳しい冬を乗り切る当時の人々の経験に裏打ちされた知恵がぎっしり詰まっているように思います。
味噌と醤油と塩が主たる調味料しかなかった当時の生活環境からすると、質素ではあったかもしれませが、自然と共存し田畑や海から頂いた食品を無駄にしない知恵や工夫が見られます。
私たちがお届けする『干したくあん』も先人の知恵や工夫がたっぷり詰まっています。ポリポリとした食感は良く噛むことで胃の消化や脳の活性化を助けると言われています。また、食物繊維は生大根の約2倍、GABA(アミノ酸の一種)は乾燥の2週間後には7倍になるとの検査結果がでています。弊社の干したくあんは宮崎県の契約農家さんから原料の干し大根を購入。それを昔ながらの塩とぬかだけで漬け込み。大根の旨みを逃すことなく4%の塩度で冷蔵保管。製品としての干したくあんは塩度約3%に仕上がっています。
先人の知恵をしっかり踏襲しながらも、現代のお客様のニーズにもしっかりお応えし、いつしか宮崎の名産品になる日を目指して日々邁進いたします。
(S.T記)