娯楽とギャンブル - 道本食品

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娯楽とギャンブル

         娯楽とギャンブル

日本では公営ギャンブルと言われるものに競馬、競輪、オートレス、ボートレースがあります。一方、日本の娯楽の代名詞とも言えるパチンコやスロットゲームも今や娯楽の域を脱し、立派なギャンブルになっているのではと思います。
一方、宝くじはギャンブルとは言えませんが、夢を買う庶民のささやかな楽しみです。この3種の収益金を比較すると公営ギャンブルが約5兆円、宝くじは1兆円、パチンコ・スロットは20兆円以上で一部には30兆円を越すとも言われています。この20兆円という金額はパチンコ人口一人当たり年間160万円近く使っている計算になり、俄かには信じ難い数値です。
しかし昨今のパチンコ店におけるお金の使い方はギャンブルと呼んでも良いくらいに射幸的で1日10万を越す金銭を使ってしまうこともあります。一般のギャンブルは使用金額に上限がない代わりに小額で楽しむことができますが、パチンコ、スロットは時間当たりは小額ですが、継続的に金銭を投資する必要があります。公営ギャンブルや宝くじは他国でもありますが、パチンコは日本にのみ存在するギャンブルであり、日本人の国民性に合っているのかもしれません。パチンコの原型はアメリカからだそうですが、昭和初期には名古屋で1号店が開店していますから80年以上の歴史があります。
初めはレジャー娯楽で始まったものが形を変え、ギャンブル依存、子供放置等の問題をはらみながらも今日までこの金額の市場にまで拡大しました。電気使用に関する石原都知事の意見で少しは話題になりましたが、市場規模の割りには話題にならない事も不思議です。

パチンコを一か八か(これは丁半博打からの用語で確率50%)のギャンブルから本来のレジャー、娯楽に変えてゆくにはわれわれ一人ひとりの時間の使い方が上手になることが近道かもしれません。
(S.T記)

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