平成に「坂の上の雲」があるのだろうか・・
昨年年末に放送された「坂の上の雲」を、先日の雨の日曜日、一挙に見ました。
秋山好古、秋山真之の二人の兄弟(軍人)と正岡子規の三人が生きた、明治後半から
大正初期の時代を生き生きと描いた司馬遼太郎の小説です。
日清戦争、日露戦争というふたつの戦争を経験することで日本の近代化が始まるわけ
ですが、彼らの、時代を乗り越えていこうという「気概」に心から魅了されます。
翻って、平成を生きている我々は、デフレ、高齢化、超円高、原発問題、財政逼迫、TP
P等々といった課題に押しつぶされ、それらに打ち勝つ「覚悟」や「気概」が足りない、
「覚悟」や「気概」という言葉が重た過ぎるとすれば知恵や工夫が足りないのではと思い
ます。だから、この小説が、この時期にドラマ化され、放映されたのでしょう。
平成に新たな雲を見い出すことを一人一人が求められています。(H.M記)