時間はお金で買えるのか？
一人ひとりの持っている時間は皆同じ１日２４時間です。これは万人に与えられた共通のものです。この万人共通の時間を効率良く使うために様々なものが発明されました。１８世紀にフランスで発明されたと言われる自動車は現代では無くてはならない移動手段となりました。電車もしかりです。東京・大阪間も昔は鈍行で８～９時間かかっていましが、現在では２時間半です。リニアモーターカーが開発されればこの間は６７分で結ばれるとの事。この交通機関の発達は文字通り時間をお金で買う最たるものではありますし、光速を超える秒速３０万キロ以上の乗り物が発明されればタイムマシンも夢ではありません。
確かに仕事上では効率面からスピードは求められますが、個人の生活においては同様なスピードが必要かというと必ずしもそうではないのではと思います。常日頃、効率面を追い求めて仕事に追われる私たちにとって、個人の生活においては自然と同化した時間の使い方が必要なのではないかと思います。新幹線では外の景色をゆっくりと味わうことができないように、お金で買った時間はそれと引き換えに同等かそれ以上の何かを失っているのではと最近つくづく思います。
秋は行楽シーズン。土日となれば追い立てられるように皆さん車で紅葉だ温泉だと出かけられますが、秋は読書のシーズンでもあります。秋の夜長を読書で過ごすのも自分を取り戻す良いチャンスかもしれません。
（S.T記）
