桜とさくら - 道本食品

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桜とさくら

         桜とさくら

今年は厳冬で梅の開花は2週間ほど遅れたようですが、桜の開花は九州で平年より
2日~4日遅れ、関東では平年並みとの日本気象協会の発表です。
桜は皆さんご存知の通り日本の国花であり、多分身近で日本人に一番愛されている花
なのではないでしょうか。関東に住む私のイメージではやはり入学式です。桜の満開
の並木道を母親に手を引かれて、半ズボンにランドセル。帽子を目深にかぶって恥ず
かしさを隠しながら・・・。(実際の記憶はありませんが)
桜は勿論、一義的に目で(見て)楽しむという事ですが、その他に古来桜材は木造船や
版画の材料に、樹皮は咳止めの薬、花は桜湯、葉は桜餅、実はいわずと知れた
さくらんぼと全く無駄のない樹木です。日本人の工夫か桜の木の持っている特質かは
分りませんが、桜に関しては天は二物どころか六物も与えたわけです。
一方、腹に一物を持っているのが『サクラ』です。カタカナで書くと判別がつきま
すが、もともとは芝居小屋にただで入場し、役者に声掛けを頼まれた見物人をサクラ
と呼んだそうです。馬肉は桜色をしているのでさくら肉と呼ばれており、この様に
色々な呼称に桜が使われるのも、古来有名であった証かもしれません。
干したくあんは噛むことで歯を丈夫にし、GABAを多く含み、保存性があり、ご飯
に付きものの香の物の代表です。道本食品は桜には遠く及びませんが、この伝統ある
漬物を皆様に愛されるべく商品作りに努めて参ります。
(S.T記)

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