渋谷物語 - 道本食品

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渋谷物語

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5月に弊社社員が東京に移り住む。弊社にとっては史上初の転勤だ。営業及び商品開発の実践と勉強が目的となる。頑張ってほしい。

先日、その社員が住む予定の町と住まいを見てきた。期待どおり東京の古くて新しい、使い勝手のいい町だった。住まいも一人で住むには十分な、日当たり良好の安全性の高いワンルームマンション。自分でも住みたいと思った。
その町を後にして下北沢で井の頭線に乗り換え、渋谷に出た。話題となった東横線の渋谷駅を見たかったからである。
駅は、面影を残しながらもイベントや物販の場と変わっていた。様変わりな風景を見ながら、我が青春の空間を消されたような気がして、正直、少し寂しかった。

東横線渋谷駅・・今から38年前、受験の下見で日吉に行くのに初めて利用した。ホームを見ると「急行」と表示された電車が停まっている。当時、父親の影響もあり、時刻表好き、汽車好きだった私は、当然「急行券」を購入しなければ急行列車に乗れないと思っていたし、これまで乗った汽車は特急券や急行券が必要だったことを知っていた。そんな思いを巡らせながら切符売り
場をウロウロするが、急行券を売るような窓口も券売機も見つからない。周りの人たちも急行券を買っている様子もない。とりあえず、電車に乗り、後で払えばいいかと18歳の私は大人の判断をした。日吉の駅に降り、改札口で駅員に少し良心の呵責に苛まれながら小声で「すみません、急行券を買っていません」と告げた。すると駅員から意外な一言、「要らない」。

あれから、30数年の月日が流れ、若い社員が東京に出ていく。その彼女に「おい、都会はSUICAがいるぞ。」と言うと「ハイ!」と返事があった。彼女はほんとに解っているんだろうか、宮崎から西瓜を持っていくのでは・・

ってなこと、今時あるわけないか。(H.M記)

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