理科のススメ
先日、ニュースを見ていたら「リケジョ」という言葉が聞こえてきました。何のことかと思ったら「理系学部に進学する、もしくは興味を持つ女子」のことなんだそう。
現在、理系に進学する女子学生の数は、女子大生全体の3割に留まり、理系というのは未だ男性優位な分野という意識があるようですが、多くの企業では理系の知識と女性の視点を併せ持つリケジョを積極採用しているとのこと。大学でも女子中高生を取り込むために女子だけが対象の説明会やオープンキャンパスを実施しているそうです。
こういった理系の女性を応援するという試みは大変素晴らしいと思うのですが、だいぶ前から子どもの「理科離れ」というものが盛んに言われており、現在では男子も少しずつ理系への進学者が減少してきているという話も聞きます。
理科(科学)の不思議はとても面白いものなのにそれに目を向けられない子どもが増えていってしまうのは寂しい限りです…。
そんな最近の子どもたちに私が是非とも薦めたいのが、博物館です。
これから夏休みの間、各地の博物館では常設の展示だけでなく、子ども向けの体験プログラムが沢山組まれます。昆虫や植物の標本を作ったり、化石を掘り出したり、動植物の観察会などを行う所もあります。楽しみながら理科の面白さを発見できるとても良い機会です。
思えば私も子どもの頃、両親に連れられて博物館・科学館・動物園・植物園と沢山の施設を見せてもらう中で理科が大好きになり、理系に進みました。 夏休みともなれば、母から庭に咲く植物の名前を教わったり、父からはモノの仕組みを調べる方法を聞いて一緒に万華鏡を作ってくれたりしたことを、今でもよく覚えています。
子どもにとっての小さな経験は大人になっても大きな思い出として残るものだと思います。
座学の勉強だけでなく、自分で見て触れて作るというのも一つの大きな学びです。
この夏、お時間のある方は是非、親子で博物館を訪れてみては如何でしょうか。
(Y.F. 著)