社内と車内
私は東京で勤務しており、基本的には電車通勤です。電車の乗り降り、車内での荷物の持ち方等、車内告知や放送でPRをしますが一向に改善されません。最近の首都圏では他人との関わりを極端に嫌う(避ける)傾向が強いように感じます。電車を降りる時に声を掛ける人を殆ど見かけません。まるで言葉を発することが損でもある様に。昔は村単位の組織があり、村以外との交渉・交流が少なく、いわゆる利害関係者以外との接触が少なかった為に他人との接触が不得手で、それが現代人が悪気がなくても自然と口数が少なくなる
寡黙さに繋がっているのかもしれません。
一方、同じ「しゃない」でも社内では一般的に利害関係があり、いわゆる組織を構成しているために、意見交換、会議内での発言については自然と訓練されます。電車内で無口な人も、社内では立派に仕事をされていると思います。家庭内での会話の減少、地域自治の崩壊のあと残された組織は、唯一会社だけになってしまったのかもしれません。
他人と接する機会が多い営業の仕事をしている私だからこそ強く感じる今日この頃です。
(S.T記)