鰐塚(わにつか)おろし
冬の田野町に吹きつける季節風を「霧島おろし」と言ったり「鰐塚おろし」と言ったりします。弊社でたくあん漬にする干しだいこんは、この季節風を利用して干し上げますが、時に寒波を伴ってやって来たりします。夜間に-3℃とか-4℃になる事があり、そんな時はだいこんを干す櫓全体にビニールカバーをかぶせ、中でストーブなどを焚いて暖かくしてやらなければなりません。生産農家の皆さん本当にごくろうさまです。まるで子守りをするように世話をして仕上げた干しだいこんが弊社に納められ、「日向漬」になります。「日向漬」は正に自然と人の時間を漬け込んで、熟成していくのだなと感じます。ちなみに研究室で干しだいこんを作ったのですが、見事に凍らせてしまいました。育メン失格です。(R.H記)